近所の小学校、登校する子どもたちはさまざまな色のランドセルを背負っています。昔は赤と黒しかなかったのになあ…。令和の今、以前より個人が尊重され、多様性が認められるようになってきています。しかし、本当に個人一人一人をみることはなかなか難しいものです。
普段、何気なく「この人は、女性だから…」「この人は結婚していないから…」といった「決めつけ」から、その人を判断することはないでしょうか。このように人の属性からどんな人かを想像する…、これ自体はそれほど悪いことではありません。しかし、「決めつけ」によってある部分だけに注目し、別の部分が見えなくなってしまうと、問題が出てきてしまいます。
「血液型、何型?」「A型」「やっぱり~。まじめだもんね!」―そんな話題を友人としたことが一度はあるのではないでしょうか。私たちは一度その人を「まじめ」な人だと判断すると、他の部分があっても見えなくなってしまうことがあります。これを心理学では「確証バイアス」と言い、思い込みや信じたい仮説から自分に都合のいい情報だけで判断してしまうことを言います。
血液型判断で、「まじめ」「おおらか」「マイペース」「二面性がある」などと言われて、あてはまるなあと思うと同時に、そうじゃない一面もあるけど…と思ったこともあるかもしれません。私たちは、当たり前ですが、一つの性格だけでできているわけではありません。自分のバイアスに気付き、多方面から物事を見る目を持つことで、真に個人を尊重し、多様性ある社会が生まれてくるかもしれません。
キッズドア心理チーム