3月、卒業や就職、引っ越しなど、人生の転機を迎える人もいるのではないでしょうか。
変化の多いこの時期は、期待と不安が入り混じるものです。慣れ親しんだ場所を離れる寂しさや、新しい環境への戸惑いに、気持ちが揺れることもあるでしょう。そんなときに役立ちそうな、「ピーク・エンドの法則」を紹介したいと思います。
心理学者でもあり経済学者でもあるダニエル・カーネマンは、人はある出来事を全て記憶するのではなく、最も印象的だった瞬間(ピーク)と、終わりの瞬間(エンド)を特に強く記憶し、全体的な印象を判断するとして「ピーク・エンドの法則」を提唱しました。
例えば、ラーメンを食べに行列に並んだとします。その際、並ぶ不快を感じたとしても、それ以上にラーメンが美味しく、いっしょに行った友人と「美味しかったね」と言い合って店を出れば、その思い出は、美味しく幸せな思い出として記憶されるでしょう。
この法則を活かして、3月の変化を過ごせれば、未来のあなたの記憶を左右するのではないかと思うのです。
例えば、別れの場面では、感謝の気持ちをしっかり伝えてみます。そうすれば、去り際の一言が、美しい思い出として残るでしょう。また、これまでの経験の中で、楽しかった瞬間、頑張った瞬間など良い思い出に目を向けてみます。そうした一コマを振り返ることで、一連の出来事も素敵な記憶として残るはずです。
どんなに苦しいことがあっても、ふりかえった時に「いい時間だった」と思えれば、それが記憶の色を変えます。環境の変化に向き合うのは、誰にとっても簡単なことではありません。笑顔で新しい春を迎えられるように、終わりよければ、すべてよし—そんな気持ちを意識して、この季節を乗り越え、新たなスタートを切ってほしいと思います。
キッズドア心理チーム


